お客様目線で商品を俯瞰し

長く愛されるおもちゃを開発する

エバーグリーンを志向する
エポック社の姿勢に深く共感

大学在学中からイラストを描く仕事をしていたため、就職活動が目前に迫るまで、フリーランスで仕事を続けるか、就職するかで迷っていました。最終的に就職を選んだのは、“社会や仕事の仕組みを一から学び、一人前の社会人になりたい”という気持ちが大きかったからです。就職するならメーカーでものづくりに携わりたいと考えていました。
エポック社との出会いは、大学のOGの就職先だったことがきっかけです。愛着を感じられる身近な商品に携わりたいと思っていた私にとって、幼少期に遊んでいたシルバニアファミリーを創出した会社は、とても魅力的に映りました。企業情報を調べる中で、エバーグリーンなブランドを目指していることを知り、ますます共鳴。流行だけを追い求めるのではなく、長く愛されるものづくりを目指す姿勢に惹かれ、入社を志望しました。

世界中の子供たちに
商品を届けられる喜び

入社後2年間は販売促進室で店頭のディスプレイや、体験会で使うキットなどを考案する仕事を通じて、商流の前線に携わりました。その後、シルバニア商品部へ異動。企画担当が生み出す新商品の試作、金型の調整、形状の修正などを工場とともに進め、最終的に商品化されて店頭に並ぶまでを進行管理する業務に従事しました。
入社7年目となる2022年から、シルバニアファミリーの商品企画を担当しています。エバーグリーンに根差した魅力ある商品を常に生み出していくのは簡単なことではありません。パソコンの前に座り続けているだけではアイデアが生まれないため、街へ出て店舗に並ぶ商品を見たり、企画メンバーの案に刺激を受けたり、企画会議へ同席する機会を増やしたりしながら、創造性を高める努力をしています。そのようにして生み出した自分の案が商品となり、世界中で販売され、手に取った人にかわいい、楽しいと喜んでもらえるのは、言葉に尽くせない喜びです。

周囲の助言が構想のヒントに
仕事がはかどるオフィス

担当商品の発売直後は不安のほうが大きく、SNSなどですぐに反響を確認します。「夢中になって遊んでいます」という好意的なレビューを目にすると、ほっとひと安心。手がけた商品がヒットにつながり、クリスマスの日にプレゼントとして胸に抱く笑顔の画像、寝間着姿のまま遊ぶ画像などを発見したときは、まるで自分がサンタクロースになったような気分を味わえました。
商品開発をするうえで大切にしているのは、客観的な視点。制作に集中すると視野が狭くなりがちなので、一歩引いてお客様目線で俯瞰するよう心がけています。周囲のメンバーの意見に耳を傾けることも大切です。構想の不安や迷いをつぶやくと、すぐさま口々にヒントやアイデアを返してもらえるような風通しの良い職場なので、在宅勤務が増えた時期は、出社するほうが仕事の効率が良いと感じていました。
ブランド設立から35年以上を経た今、シルバニアファミリーは二世代おもちゃとして引き継がれ、大人のファンも増え続けています。今後は人形だけでなく大型商品の企画にも携わり、皆さんが目を見張るような商品を生み出してみたいです。