CROSS TALK02
海外事業社員座談会
Epoch Toys
2003年入社
第一グローバル営業本部
2008年入社
経営管理本部 グローバル管理部 連結管理室
2012年入社
第一グローバル営業本部 欧州・北米部
2017年入社
J.I. 本社の海外営業部門の主な役割は、世界各地に広がるエポックグループの販売会社(以下、販社)の営業活動をサポートすることです。私がマネージャーを務める第一グローバル営業本部 欧州・北米部の業務内容は、北米と欧州の販社に対する営業支援。担当エリアの市場動向を見ながら、どの価格帯の商品をどのような施策で販売するかを決め、売上達成、売上向上に取り組むのが仕事です。
R.N. 私はJ.I.さんと同じ欧州・北米部で、英国の販社を担当しています。市場で品切れが起きないよう、在庫を適正に維持管理して安定供給するのも当部門の仕事です。つい先日も、オランダへ出張し、ロジスティクスに関する打ち合わせを行ってきました。
J.I. 欧州エリアには販社が5社あり、それぞれが在庫をもって市場へ商品を供給しています。販売状況によって各地の適正在庫が変動するため、例えば、在庫が不足しそうなイギリスへフランスの余剰を引き当てるなど、調整を行いながら適正量を維持しています。各社の販売予測や輸送期間と照らし合わせながら細かな調整を行う際は、現地へ出張することもあり、R.N.さんはそれらの業務を担当しています。
K.S. 私は、経営管理本部の連結管理室でマネージャーをしています。主な業務内容は、30社以上ある子会社の財務諸表データを集計し、役員が経営判断を行うための連結財務資料を作成すること。月次・四半期・年次ごとの資料作成に際し、それぞれのデータを国内外のすべての子会社から収集しなければなりません。適正なデータを期限までに提供してもらうためのサポート・管理業務が、日々のルーティンワークとなります。
T.N. 香港および中国子会社の董事総経理職として業務を執行しています。職務は、財務、総務、人事等、会社運営に関わる業務全般、商品の生産管理、開発、品質保証、船積み業務に対するマネジメントまで、多種多様。細かい実務は現場スタッフに一任していますが、意思決定、問題解決などは私が中心となり遂行しています。当社グループにおいては生産側に位置づけられるため、中国・ラオスの工場と生産に係る案件の協議や調整を進めるのも、私の仕事です。また、本社と連携し、融資や為替など金融に関する銀行とのやり取り、税務、監査などに関するコンサルティング会社とのやり取りなども、主業務のひとつとなっています。
T.N. 駐在員として海外で働くことになると、国内で仕事をするより大きな裁量権を与えられ、自分がマネージャーとしてローカルスタッフをリードする立場になります。自分が意思決定をしなければならない範囲が広いので、それが面白い点であり、やりがいのあるところですが、当然その分責任も大きくなるため、しんどさ、難しさは伴います。だからこそ自身を大きく成長させられることができ、また仕事面だけでなく、生活面でも日本では得られない貴重な体験を通して視野が広がっていく楽しさがあります。
K.S. 私はブラジルの販社での駐在を経て、現在の部署へ異動しました。ブラジルでは輸入・販売という商流の一部にしか携わっていませんでしたが、今は連結財務資料の作成を通じて垂直統合型の商流全体を俯瞰で見ることができます。その点が、非常に魅力的で、視野も大きく広がりました。各地の会計基準やローカルルールに基づいたデータを、日本基準に組み替える作業が難しいのですが、各地のファイナンスマネージャーから教えていただきながら、理解を深めており、知識が増えていくのもやりがいのひとつになっています。
J.I. 日本にいながらにして様々な国の人と関われるのは、海外事業に携わる仕事ならではの魅力。最近は出張も再開され、対面の機会が増えてきました。対話を通じて、様々な国を知るのは楽しく、市場動向がリアルにわかると効率よくビジネスを展開できるため、仕事の意欲も高まります。
R.N. 若手でも携われる業務範囲が広く、様々な経験を積めることに魅力を感じています。私は入社後3カ月でフランスに出張し、欧州全販社のMDを前に販促物のプレゼンをする機会を与えられました。初めてのプレゼンだったため、厳しいご意見もいただきましたが、仕事に対する理解が一気に深まったことを覚えています。難しいのは、時差の問題とコミュニケーション。日本人同士の感覚で指示を出して、伝わったつもりになっていると、後日、遂行されていないことに気づいて大慌て、なんてこともあります。
T.N. わかる(笑)。駐在員である日本人にフォローや確認をお願いしておくと安全だよね。
駐在員は本社の代表として来ている立場なので、本社の方針をローカルスタッフと共有し、目標達成を目指してもらうのも重要な仕事。育ってきた環境や文化的な背景が異なるスタッフたちに、日本の考え方を理解してもらうのは容易ではありません。でも、仕事を円滑に進め、成果を出すためには、ローカルスタッフとの信頼関係が何よりも大事。日系企業だからと一方的に考えを押し付けるのではなく、相手に寄り添い関係性を深められるよう努めています。
J.I. 海外ビジネスに携わっていると、現地の子どもたちがエポック社のおもちゃを手にして喜んでいる姿に直面する機会があります。駐在員時代、シルバニアファミリーのイベントを実施したときは、子どもたちが一斉に笑顔で駆け寄ってきました。日本の子どもと同じように当社の商品に親しみを覚えてくれるのを実感できると、やっぱりうれしい。世界中の子どもたちに喜ばれて、つくづく幸せな仕事だなと思います。
R.N. 英国で初めてゲームを展開した年の年末が近づいた頃、販売予測を大幅に上回る売れ行きになり、小売店から大量の緊急注文が入ったことがありました。販社からは「急いで送ってほしい」と催促され、機会損失を避けるためには在庫を空輸するしか手立てのない状況。海運の何倍もコストがかさむため、急いで資料やデータを用意して社長承認を得て、結果として、大きな売上につなげることができました。年末最後の日には、「あなたのおかげで素晴らしい休暇を迎えられる」「あなたは私たちの貴重なチームメンバーだ!」といった熱いメッセージが販社のスタッフから続々とメールで届けられ、涙が出るほどうれしかったです。販社や現地の小売店と直接対話できる機会が少ないので、「本当に役に立てているのかな」と不安に思うことがありましたが、これを境に自信をもって業務に尽力することができるようになりました。
J.I. 海外向けに商品を販売するうえでは、日本と完全に同じ仕様、価格では売上が見込めないこともあるため、開発部門と市場の動向や販売施策や戦略を共有し、連携しながら開発に反映してもらうことがしばしばあります。例えば、付属するアイテムを減らして、その国に合う価格帯に収めるなど、市場拡大をねらううえで各事業部との連携は欠かせません。
K.S. 事業活動には数字がつきものなので、私の部署の仕事は、全部署と密に連携するのが望ましいあり方と言えます。データに異常値が見られたら、該当部門に問い合わせて解明しなければなりません。経理だから内向きな仕事と思われがちですが、国内外問わず非常に多くの人とコミュニケーションをとる必要があります。
T.N. 私の仕事は、会社運営に関わる業務全般の為、社内の他、社外の方との連携も多いです。
例えば、金融機関やコンサルティング会社とは財務や税務について、物流会社とはコスト削減について相談、協議など、案件に合わせ多くの会社との連携が必要となります。
J.I. 駐在員は、現地の小売店やテレビ局とお話しをする機会もあるから、いろいろな業界と接することができて面白い経験を積めますよね。
R.N. 営業として担当販社の売上高や利益率を上げていくことを目標としていますが、中でも特に英国の販社が手がけるEC事業の売上拡大に注力していきたいです。英国でシルバニアファミリーが発売されたのが1987年。日本と同じように多くのファンが定着しているため、EC事業を強化することで販社の売上増加が望めると考えています。
K.S. 部署として取り組みたいのは、集計したデータをグループ全社が事業活動に有効活用できるような仕組みを整備すること。個人としての短期目標は、グループ会社から頼りにされる人材になることです。関係性を深めれば、その分、経営判断のために必要な重要な情報が手に入りやすくなったり、こちらが欲しい情報をもらいやすくなったりと、会社に貢献できる幅が広がります。そのためにも、まずは財務に関連する知識を豊かにし、手厚いサポートを通じて相手に多くのメリットを与えられるような人材になりたいと考えています。長期目標としては、海外の子会社経営を任されるようになるのが夢です。
J.I. ドイツの駐在から帰任してようやく3年目。現職に就いてからは、まだ1年も経過していないため、当面は北米・欧州の販社のビジネスを大きくし、海外市場を盛り上げていくのが目標です。エポック社の商品には、まだ海外展開されていないものがあるので、長期的な展望として、エポックブランドをトータルで世界に向けて発信できるような形を作れたら面白そうと考えており、その実現を一つの目標としています。
T.N. 今まで培ってきた生産、開発、財務などの経験を生かしながら、本社幹部として会社の経営に携わり、さらなる発展に寄与していくのが目標です。そのためには、知識、発想力、柔軟な対応力等がますます必要となるので、現在の業務を通じてスキルアップを目指しています。また、経営とは別の観点になりますが、入社の動機でもある“エバーグリーン”なものづくりへの貢献も展望のひとつ。1年で終わりではなく、10年先も愛され続ける商品の開発に何らかの形で携わり続けたい、と考えています。