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CSR

Evergreen

エポックグループは、世界中の大人と子供たちの素晴らしい生活のために玩具業界の一員としてグローバル事業を展開しています。 私たちは企業理念である「子供に夢と感動、大人に遊び心を」を実践・維持するために取り組んでいます。エポック社が果たすべき社会的責任(CSR)に対する取り組みをご紹介いたします。

シルバニアファミリー
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製品安全と品質

おもちゃにとって、安全と品質は不可欠で第一優先されるものです。この考えの下に、エポック社では設計から生産までの各ステージで品質の管理を行っています。

設計・開発段階では、世界各国の法令(日本食品衛生法、欧州Toy Safety Directive 2009/48/EC(※1)、米国CPSIA(※2)など)および玩具安全基準(日本玩具安全基準ST(※3)、ISO8124(※4)、EN71(※5)、ASTM F963(※6))に適合するように、各製品の開発が進められます。玩具安全基準の内容は多岐に渡ります。たとえば、落としたときに尖った個所が発生しないこと、指を挟む構造がないこと、小さくて強力な磁石がないこと、電池蓋が容易に外れないこと、燃えやすい材料が使用されていないこと、危険な化学物質が含まれていないことなどがあり、これらを一つひとつ確認しています。

加えて、当社独自の品質基準も設けています。たとえば、シルバニアファミリーの洋服の縫い目の強度、繰り返し動作する部分の耐久性、高温や低温で変化しないことを確認しています。

生産段階においては、当社の製品の多くは、ISO 9001(※7)(品質マネジメント認証)を取得した工場によって、すべての工程で品質管理に留意した生産が行われています。購入部材の検査、各工程での検査、完成品の検査、継続的な改善活動が行われています。

出荷前には当社自身による確認に加えて、外部試験機関による完成品試験を行い、法令や基準に適合していることを第三者の目で確認しています。

エポック社を代表するシルバニアファミリーやアクアビーズは、管理の行き届いた自社工場で生産しています。このことにより、継続的な生産効率の向上、品質の安定を実現しています。

(※1) Toy Safety Directive 2009/48/EC:
EU玩具安全性指令。EU(欧州連合)圏内で販売される玩具は、この指令で定められた各種要件への適合を証明することが求められます。予想される使用ならびに子供の行動を念頭に置いた上で、玩具の危険要因を特定し、玩具関連の事故を削減することを目的としています。

(※2)CPSIA/USA:
製造業者は、米国で販売される製品が米国消費者製品安全改善法(CPSIA)に準拠していることを証明しなければなりません。この法律は、特に児童製品を対象としており、主として12歳以下の児童が使用するために設計または意図された製品と定義しています。

(※3)ST:
日本で販売されるおもちゃの安全性を高めるために玩具業界が策定した玩具安全基準で、機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性からなっています。玩具安全マーク(STマーク)は、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格したおもちゃに付けることができるマークです。STマークの付いている玩具は、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」と業界が推奨するものです。

(※4)ISO8124:
国際標準化機構(ISO)によって開発された国際規格。玩具に関連する潜在的な危険を最小限に抑え、玩具製品の包括的な試験方法を提供することを目的としています。

(※5)EN71:
欧州玩具安全規制により規格化された安全基準。EU諸国において14歳未満の該当する小児用の玩具を製造・販売する場合はこれに従う必要があります。消費者には判断しがたい部分の危険をできるだけ減らすことを目的とし対象年令や使用目的など、様々な角度から、玩具の安全性について具体的な検査事項を規定しています。

(※6)ASTM F963:
米国試験材料協会(ASTM)によって開発された米国の玩具に関する規格。14歳未満の子供が使用することを目的とした玩具の要件と試験方法が規定されており、これに適合したおもちゃが米国で販売可能となります。

(※7)ISO9001:
国際標準化機構(International Organization for Standardization)が定めた、会社や組織が提供する商品やサービスの品質向上を目的とした品質管理の仕組みに関する規格です。認証を取得するには審査を受けて合格する必要があります。

様々な規制を
製品に反映するプロセス

設計

  • 最新の規制を反映した企画・設計
  • 原型、パッケージ、取扱説明書の評価

開発

  • 開発した製品の検証

生産

  • 購入した材料の審査
  • 大量生産品の検査
  • 第三者機関による量産品の試験

私たちはグループ会社や外部のパートナーを通じて、世界中からおもちゃに関する情報を集め、製品について研究と改良を継続的に行っています。エポック社は日本玩具協会のみならず、The Toy Association(アメリカ玩具協会)とTIE(ヨーロッパ玩具協会)に加盟しており、各販社は各国の玩具組合に所属して、最新の玩具トレンドや法律・規制などを入手しています。

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生産現場の労働環境について

私たちは、私たちの製品を生産する工場の労働環境についても責任があると考えています。国際労働機関(ILO)の基準や、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいて、生産工場と共に、児童労働や強制労働のない人権に配慮した倫理的な調達や労働安全衛生に努めています。

シルバニアファミリーやアクアビーズ、エポックゲームスといったエポック社の主要ブランドを生産するすべての工場はICTI倫理トイプログラム(※8)の認証を取得しています。この認証プログラムでは、児童労働の禁止、強制労働の禁止、長時間労働の抑制、適切な賃金、従業員の健康保護、職場環境の安全などが監査されています。

私たちは生産工場と協力しながら、この取り組みを継続していきます。

(※8)ICTI倫理トイプログラム:
ICTI倫理的トイプログラム(IETP:ICTI Ethical Toy Program)は玩具の生産工場の労働環境が法律上正当で公正、かつ安全で健康的な環境を整備、維持することを目的とした行動規範です。児童労働の禁止や防火設備や避難設備など様々な項目があり、認証を取得するには審査に合格する必要があります。

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環境に配慮した当社の取り組み

エポックグループは、持続可能な社会と地球環境を未来の世代に受け継ぐために、環境に配慮した取り組みを設計から生産の各ステージで行っています。

パッケージ等の梱包部材においては、プラスチックの使用を減らし、リサイクル可能な素材の使用を増やしており、今後もその取り組みを継続していきます。

製品設計においても、プラスチックの使用量を減らす取り組みを行っています。合わせて、製造工程におけるリサイクル材の利用率の向上、廃棄される材料の減少、副資材・使用するエネルギーの節減にも取り組んでいます。

生産においては、不良率の改善、廃棄物の削減、長期間使用できる製造設備の開発を行っています。また、製造過程における過剰包装や廃棄ロスの削減にも取り組んでいます。

対応事例
梱包部材
  • ブリスターの包装材を、ポリ塩化ビニル(PVC)からリサイクル可能なPET材料に変更しました。

  • リサイクルしやすくなるように、紙製パッケージへのポリプロピレン(PP)による表面ラミネートを廃止するよう順次進めています。

  • おもちゃをパッケージ内に留める針金入りの結束バンドは、分別リサイクルしにくいため、使用を廃止しました。

  • 紙の使用量を減らすため、パッケージサイズを縮小したり、主要商品のパッケージを箱タイプからスリーブ状のパッケージに変更しました。

  • 主要製品のパッケージの印刷インクは、リサイクルの妨げになるミネラル・オイル含有インク(※9)の使用を中止し、植物性オイルインクへ切り替えました。

(※9)ミネラル・オイル含有インク:
包装材等の印刷に使われるインクのうち、鉱物油(インク製造に使用される石油系炭化水素を原料とする油脂)を含むもの。フランス政府は、フランス独自の規制として、2023年1月1日から包装材、商業用宣伝のための未承諾広告チラシ(ダイレクトメール)およびカタログへの鉱物油使用を禁止しています。

製品
  • 世界中で販売しているシルバニアファミリーやアクアビーズは、材料消費を抑え、リサイクル率を上げるために、製造方法の技術革新を繰り返しています。 プラスチックの使用量だけでなく、塗料や接着剤等の使用量の削減に継続的に取り組んでいます。これにより、工場での水の使用量の削減にも貢献しています。

  • また、ICTI倫理トイプログラムを通じて、私たちは工場の環境排出について現地の法律を遵守するよう適切な管理をしています。

  • ジグソーパズルでは、古紙(チップボール)を使用し、プラスチック製の小分けトレイの廃止や糊を塗るための部材をスポンジ(プラスチック)製から紙製への変更などを行っています。

現在進行中の取り組み
  • リサイクルに適さない着色されたPET材料は、透明PET材への変更を進めています。

  • ジグソーパズルの一部製品において、紙製ヘラの同梱を廃止し、パッケージの一部を切り取ってヘラとして使用する仕様変更に取り組んでいます。

  • 最新のデジタル技術の導入により、企画開発工程で使用するテスト印刷用紙の使用量の削減にも取り組んでいます。

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さいごに

エポックグループは、上記のような環境に配慮した製品および梱包部材の設計や、製造工程での無駄の排除に今後も継続的に取り組んでまいります。

地球環境に配慮した製品設計をすることは当然ですが、わたしたちは、何度でも遊びたくなる要素、長く遊ぶほど深く遊べる要素、遊び方が多岐に渡り幅広い年齢層が遊べる要素、などを包含させるような商品開発に注力しています。

これにより商品への愛着度が向上し、子供から大人まで長期に保有していただけるEvergreenな物作りで、社会に貢献したいと考えています。

シルバニアファミリー